INTERVIEW 06 天気と数字を読みながら、
蛇口の先の"当たり前"を守る。

水道事業部 井手浦事業所

2024年入社 上ノ段さん ※2026年インタビュー時点

上ノ段さん

北九州ウォーターサービスを
選んだきっかけは?

転職フェアで知りました。前職は自動車の製造業で、水の仕事とはまったく違う分野にいたんですが、大学が工学部だったので「これまで学んだことが少しは活かせるかもしれない」と思って。それと、北九州で働きたいという気持ちがあって、北九州をベースにしている会社ということも後押しになりました。

入社前は機械や電気を扱う専門的な仕事をイメージしていたんですが、実際に入ってみると、今の運転監視の仕事は、設備の知識だけじゃなくて、日々の変化を見ながら判断していく力が大事だと感じています。工学部で学んだことが全く活かせないわけではないんですが、最初から何でも知っていなくても、現場で覚えていける仕事だなと思っています。

上ノ段さん

どんな仕事をしていますか?

上ノ段さん

浄水場の遠隔操作による運転監視が主な仕事です。浄化センターが使われた水をきれいにする場所だとすれば、浄水場は私たちが普段口にする飲み水をつくる場所です。
北九州の水源はダムや川で、山国川のような遠いところから水を取ってくる場合は、浄水場に届くまでに約10時間。
そこから場内で処理して各家庭に届くまで、最初から最後まで丸2日ほどかかっています。
その工程を安定して動かすために、水量・水質・設備の状態を常に確認しながら調整しています。

3人1班の当番体制で、浄水場の運転監視だけでなく、水源地や配水池の侵入監視システムの対応なども担当しています。画面を見ているだけに見えるかもしれませんが、数字の変化を読んで状況を判断して、必要なら運用を変えていく。
地味に見えて、かなり頭を使う仕事です。

やっていて「おもしろい」と感じる部分は?

毎日まったく同じ条件じゃないところですね。特に天気の影響が大きくて。晴れの日は洗濯や洗車で水の使用量が増えて、雨の日は逆に使用量は減るのに、ダムや川から入ってくる水は濁りやすくなって流入量が増えたりする。
つまり、入ってくる水は増えるのに出ていく水は減るという状況になるので、ろ過池の運用計画を変えながらバランスを取る必要があるんです。

さらに、雨が全然降らない時期は水不足の心配も出てくるので、ダムの水をどう温存するかも考えながら動きます。
「今日はどう動くか」を天気予報を見ながら先読みして判断していく、その感覚がだんだん身についてきたときに、この仕事の面白さを実感できると思います。

入社して驚いたことや、印象に残った出来事は?

草刈り機に乗ることになったのは、正直まったく想定していませんでした(笑)入社直後に浄水場の草刈りを担当することになって、「電気や機械の仕事をするつもりだったのに、いつの間にか草刈り機に乗ってる」という状況になって。でも実際やってみたら、それはそれで楽しかったんですよね。

浄水場という場所を管理するというのは、設備を動かすことだけじゃなくて、その場所全体を守ることなんだなと改めて感じました。もう一つ驚いたのは、警報が思っていた以上に日常的に鳴ることです。警報と聞くと、大きなトラブルを想像するかもしれませんが、実際には確認が必要な軽い警報も多く、毎日のように鳴っています。

一つひとつ状況を確認し、「問題ない」と判断していくのも大切な仕事です。一方で、本当に注意が必要な重要な警報が鳴った時は、現場にピリッとした緊張感が走ります。雷の日や大雨の日には、設備や発電への影響も見ながら対応するため、普段以上に気を引き締めて業務にあたっています。

上ノ段さん

普段、どんな雰囲気の中で働いていますか?

上ノ段さん

3人1班で動いているので、一人で抱え込まずに確認しながら進められる環境があります。警報が鳴ったときの対応手順もきちんと決まっていて、「何かあったらまずこう動く」という基準がはっきりしているので、入って間もない頃も必要以上に不安になることはなかったですね。
それに、水を扱う仕事という責任の重さは感じていますが、気合いや感覚だけで支えているわけじゃなくて、仕組みの中でちゃんと守られている安心感があります。

残業もほとんどなくて、メリハリをつけながら働けているので、仕事が終わってからの時間も自分のものにできています。インフラの仕事というと緊張感が続くイメージを持つ人もいるかもしれませんが、実際は落ち着いて、着実に進めていく仕事です。

これからどんな成長を目指していますか?

まずは、下水道など他の部署の経験を積んでみたいと思っています。上水と下水は同じ「遠隔操作で管理する」仕事でも、見えるものや判断の仕方が違うはずで、その違いを自分の中に持っておくことが、長い目で見た時に大事だと感じています。
水インフラ全体を広く理解できる人間になっていきたい、というのが今の目標です。

それと、個人的にKWS(北九州ウォーターサービス)は「公務員と民間のいいとこ取りができる会社」だと思っていて。インフラを支える安定感がありながら、若手の声や考えも活かしていける余地がある。そういう会社の魅力を、もっと多くの人に知ってもらえたらいいなとも思っています。

異業種から転職して、今どんなことを感じていますか?

自動車製造から全然違う業界に来て、最初は覚えることも多かったんですが、現場で少しずつ積み上げていける仕事だなと実感しています。
入社前は「専門知識がないと難しいのでは」と思っていましたが、運転監視の仕事は、知識より先に"見て、気づいて、確認する"という習慣が身についていく感じがあって。工学部の知識が全く無駄にならない場面もありますし、逆に「ここはまったく違う視点が必要だ」と気づく場面もあって、その両方が面白いですね。
異業種からでも入りやすくて、入った後もちゃんと成長できる環境がある。転職して3年目ですが、来てよかったと思っています。

1日のスケジュール

  1. 8:30

    出勤・夜勤帯からの引き継ぎ

    北九州市上下水道局の担当者とミーティングを行い、運転状況や特記事項を共有します。

  2. 8:50

    送水計画策定、打ち合わせ

    ろ過地の運用時間やポンプの運転台数を緻密に計画し、Excelで作成します。

  3. 9:00

    浄水場マネジメント(当番制業務)

    日ごとに役割を変え、多角的な視点で施設を守ります。
    1.配水池・取水の運用管理
    2.水質管理・水質試験の実施
    3.施設内外のパトロール・点検

  4. 12:00

    ランチタイム

    しっかり休憩をとり、午後の運用に向けて、エネルギーを補給します。

  5. 14:00

    ろ過地の洗浄・現地確認

    遠隔操作でろ過地を洗浄します。システム上の数値だけでなく、自分の目で現地の洗浄状況を厳格にチェックします。

  6. 15:00

    ポンプ切替・運転調整

    その日の排水量や作業に合わせ、送配水ポンプを切り替えます。

  7. 16:50

    夜勤担当への引き継ぎ

    日中の稼働状況や注意点を夜勤担当者へ引き継ぎます。

  8. 17:15

    退勤

    本日も無事に「安全な水」を届け終え、定時に退社します。お疲れさまでした!

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