こんにちは。北九州ウォーターサービスの採用担当です。
最近、日本各地で記録的な大雨や地震による災害が発生したというニュースをよく目にするようになりました。
水インフラの仕事に関心を持ってくださった方の中には、このような大雨や地震をはじめとする災害時の働き方が気になる方もいらっしゃると思います。
「大雨や地震が起きたとき、水道・下水道の仕事はどう動くのだろう」
「停電した場合、施設はどうなるのだろう」
「災害に備えて、普段からどんな準備をしているのだろう」
水道や下水道は、私たちの暮らしに欠かすことのできないインフラです。
だからこそ、災害が起きてから対応を考えるのではなく、普段から「もしものとき」に備えておくことも、私たちの大切な仕事の一つです。
北九州ウォーターサービスでは、浄水場や浄化センターなどの運転管理に加え、大雨や停電を想定した訓練にも取り組んできました。
今回は、実際の防災訓練や支援の実績を交えながら、災害時に水インフラを支える仕事がどのように動くのかをご紹介します。
災害時も、施設の運転を支える役割があります
当社は、北九州市上下水道局と連携し、浄水場の運転監視や、浄化センター・ポンプ場の運転管理、設備の点検整備などを担っています。
飲み水をつくる側と、使った水を処理する側の両方から、地域の水インフラを支える仕事です。
下水道には、使った水をきれいにするだけでなく、大雨の際に街を浸水から守る役割もあります。当社が運転管理や点検整備を担う浄化センター・ポンプ場も、その機能を支える施設です。
そのため、災害に関わる仕事は、被災した場所へ出向く活動だけではありません。
施設の状態を確認しながら運転を調整すること。
設備に異常がないかを確認すること。
停電などが発生した場合に、通常の運転へ戻すための対応を行うこと。
普段働いている施設を守り、動かし続けること自体が、災害時に地域を支える重要な役割になります。
実際に当社では毎年、防災訓練を実施し、停電から通常運転へ復旧するまでの動作や操作を確認しています。
目の前にある設備を安全に動かし続ける。その積み重ねが、地域の暮らしを守ることにつながっています。

大雨のときは、水や設備の変化に対応します
水の仕事は、毎日まったく同じ条件で進むわけではありません。
例えば、当社の井手浦事業所では、浄水場に入ってくる水の量や水質、設備の状態を確認しながら運転を調整しています。
雨によって水の濁りや流入量が変化すれば、その変化に合わせて、ろ過池の運用なども考える必要があります。
これは、画面に表示された数字を記録するだけの仕事ではありません。
いつもと何が違うのか。
その変化が施設の運転にどう影響するのか。
設備に異常はないか。
こうした状況を確認しながら、そのときに必要な対応を行います。
井手浦事業所の社員も、雷や大雨の日には、設備や発電への影響を確認しながら業務にあたっています。
普段から設備や水の状態を見続けているからこそ、いつもと違う変化にも気づくことができます。
日々の運転監視や点検そのものが、災害やトラブルへの備えにもつながっています。
停電に備えて、復旧までの動きも訓練します
「電気が止まったら、水を扱う施設はどうなるのだろう」
そのような事態に備え、当社では停電を想定した防災訓練を行ってきました。
ここでは、実際に行った訓練をご紹介します。
場外ポンプ場の停電を想定した訓練
毎年、皇后崎浄化センターでは、管轄する場外ポンプ場が停電した場合を想定し、通常運転に復旧するまでの動作・操作を再確認しています。
さらに、今年は大雨洪水警報が出ているという条件も加え、自家発電への切り替え後に設備を立ち上げ、運転する対応などを確認しました。
停電だけでなく、大雨も同時に発生している状況まで想定して訓練することで、実際の非常時にも必要な行動が取れるよう備えています。
降雨時の落雷による停電を想定した訓練
雨が降っているときに落雷によって停電したことを想定し、通常運転への復旧に向けた訓練も行っています。
社員は日頃から、設備の仕組みを知識として知っているだけではなく、実際に異常が起きた場合にどのように動くのかまで確認しています。
こうした実践的な訓練を重ねることも、水インフラを安定して支えるための大切な仕事です。

緊急時は、一人ではなく組織として対応します
災害への備えは、設備の操作だけではありません。
当社の2026〜2030年度の中期事業計画では、全社員がそれぞれの役割に応じて対応することを、重視しています。
非常時だからといって、その場にいる一人の社員がすべてを判断し、対応するわけではありません。
必要な情報を共有し、連絡体制に沿って、それぞれが自分の役割を担います。
施設の運転を担う人。
設備の状態を確認する人。
現場の情報を共有する人。
関係する部署や機関との調整を行う人。
所属する部署や担当する仕事によって役割は異なりますが、それぞれが役割をつなぐことで、組織として非常時に対応します。
災害への対応も、特定の社員の経験や判断だけに頼るのではなく、連絡体制と役割分担を整えています。
未経験からでも、日々の仕事と訓練を通して学んでいきます
水道や下水道の仕事が初めての方にとっては、
「災害時にも対応する仕事なんて、自分にできるだろうか」
と感じるかもしれません。
しかし、入社してすぐに、一人で非常時の判断を任されるわけではありません。
まずは日々の仕事を通して、設備の仕組みや操作方法、点検のポイントなどを学んでいきます。
そして、防災訓練などを通して、停電や大雨など普段とは異なる状況でどのように動くのかについても経験を重ねていきます。
普段から設備を知ること。
日常の変化に気づけるようになること。
訓練を通して非常時の動きを確認すること。
こうした一つひとつの経験が、いざというときに地域の水を支える力につながっていきます。
地域の備えづくりや、被災地への支援にも関わっています
当社が担うのは、施設を動かす仕事だけではありません。
広域事業部では、宗像地区の水道事業を支える中で、災害時の業務継続計画、いわゆる「BCP」の策定にも関わっています。
BCPとは、災害などが発生した場合でも重要な業務を継続したり、できるだけ早く復旧したりするための計画です。
災害への備えを、施設の運転だけでなく、計画づくりの面から支える仕事もあります。
また、2016年の熊本地震では、北九州市上下水道局と北九州管工事協同組合による支援に当社も加わり、第2陣の応援隊派遣と追加支援を行いました。
普段担当する地域の施設を支えること。
災害に備える計画をつくること。
培ってきた技術や経験を生かして、被災した地域を支援すること。
水インフラの専門性は、さまざまな場面で地域の暮らしを守る力になります。
なお、被災地への支援は、災害の状況や支援内容などに応じて行われるものであり、すべての社員が被災地へ派遣されるということではありません。
緊急時も、組織として対応できるよう備えています
水インフラを支える仕事では、大雨や地震、停電などによって、通常とは異なる対応が必要になることがあります。
一方で、災害が発生してから、その場にいる社員だけで対応方法を考えるわけではありません。
北九州ウォーターサービスでは、停電や大雨などを想定した防災訓練を行うとともに、災害時の緊急連絡体制を整え、それぞれが自分の役割に応じて動けるよう備えています。
非常時だからこそ、一人の経験や判断だけに頼るのではなく、決められた連絡体制のもとで情報を共有し、それぞれの役割をつないで対応していくことが重要です。
また、すべての社員が災害時に同じ役割を担うわけではありません。
施設の運転を担う人、設備の状態を確認する人、現場の情報を共有する人、関係機関との調整を行う人など、所属する部署や担当業務によって役割は異なります。
未経験で入社した社員が、最初から一人で緊急時の判断を任されるということでもありません。日々の業務を通して設備や仕事について学び、訓練を重ねながら、担当する仕事への理解を深めていきます。
なお、災害や設備トラブルなどの状況によっては、通常の勤務時間を超えて対応が必要になる場合があります。
当社の2025年度の月平均残業時間は3.5時間ですが、水インフラという社会に欠かせないものを支えている以上、非常時には緊急の夜間呼び出しや残業、休日出勤になる可能性があります。
だからこそ、日頃から訓練や連絡体制の整備を行い、いざというときに組織として動けるよう備えています。
災害時にも地域の水を守ることは、水インフラに携わる私たちの大切な役割の一つです。
まとめ|日頃の仕事と訓練が、災害時に地域を支える力になります
北九州ウォーターサービスでは、水や設備の状態に合わせた運転管理に加え、大雨・停電を想定した訓練、緊急連絡体制の整備、地域の防災に関わる計画づくりなどを通じて、非常時に備えています。
災害時だけに特別な力が必要なのではありません。
普段から設備を知り、状態の変化に気づき、正しく操作する。
訓練を通して、非常時の動きを確認する。
そして、何かが起きたときには、一人ではなく、それぞれの役割をつないで組織として対応する。
こうした日々の積み重ねが、災害時にも地域の水を守る力になります。
蛇口をひねれば水が出る。
使った水が適切に処理される。
そんな地域の「当たり前」を、普段の日も、もしものときも支えていく。
それが、北九州ウォーターサービスの仕事です。
地元に貢献できる仕事がしたい。
技術を身につけ、地域の暮らしを支えたい。
社会に欠かせないインフラに関わりたい。
そんな方に、水インフラを守る仕事の役割や、そのために日々どのような備えをしているのかを知っていただけたらうれしく思います。
FAQ
Q.災害に関わる仕事には、どのようなものがありますか?
A.水や設備の状態を確認しながら施設の運転を支えることや、停電などが発生した際に通常運転への復旧を進めることなどがあります。また、災害に備えた訓練やBCPの策定、被災地への支援に関わった実績もあります。災害時の役割は、所属部署や担当業務によって異なります。
Q.停電に備えた訓練は行っていますか?
A.はい。毎年浄化センターで場外ポンプ場の停電を想定した訓練や降雨時の落雷による停電を想定した訓練を行っています。訓練では、自家発電への切り替えや設備の立ち上げ、通常運転への復旧に向けた動作・操作などを確認しています。
Q.災害時は、一人で対応することがありますか?
A.災害時の対応を一人の判断に任せるのではなく、緊急連絡体制や役割分担のもとで組織として対応します。施設の運転、設備の確認、情報共有、関係部署との調整など、それぞれの担当業務に応じて役割を担います。
Q.災害時は通常と異なる勤務になることがありますか?
A.災害や設備トラブルなどの状況によっては、通常の勤務時間を超えて対応が必要になる場合があります。当社では、非常時にも組織として対応できるよう、日頃から防災訓練や緊急連絡体制の整備を行っています。
Q.未経験で入社しても、災害時の対応はできますか?
A.入社後すぐに一人で非常時の判断を任されるわけではありません。日々の業務を通して設備の仕組みや操作方法などを学び、防災訓練などを通して非常時の対応についても経験を重ねていきます。
Q.北九州市以外の被災地を支援したことはありますか?
A.はい。2016年の熊本地震では、北九州市上下水道局と北九州管工事協同組合による支援に当社も加わり、第2陣の応援隊派遣と追加支援を行いました。被災地への支援は災害の状況や支援内容などに応じて行われるものであり、すべての社員が派遣されるということではありません。